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秋の味覚 ~柿~

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こんにちは。
11月になり、今年も残すところわずかになってきました。
今年は例年に比べ秋の訪れが遅く、ようやく紅葉を楽しめるようになってきましたね。


さて、今日は秋の味覚の1つ、柿のお話です。

柿は古来日本では様々な用途に使われてきました。
柿には大量のタンニンが含まれており、カキタンニンには防腐作用があるため、即身仏(ミイラ)に塗布したり、水中で用いる魚網や釣り糸の防腐、木工品や木材建築の塗装の下地塗りなどに用いられてきました。
更に紙に塗って乾燥させると硬く頑丈になり耐水性を持たせることができ、かつてはうちわや和傘、紙衣の材料として用いられ、現在でも染色の型紙などの紙工芸の素材としても重要視されています。
奈良県・和歌山県の名産である「柿の葉寿司」は、柿の葉には防腐作用を利用し、柿の葉で包むことにより数日程度の保存に適するようになるということから誕生したそうです。


生薬としては、
柿の葉は柿葉(シヨウ)といい、咳止めや止血作用、近年では花粉症予防によいと言われています。
柿のへたは柿蔕(シテイ)といい、しゃっくりを止める効果があると言われています。
さらに、柿の果実は熱を鎮めて喉を潤す作用があり、空咳や喉の渇きを鎮めたり、二日酔いにも良いと言われています。


妊娠中の女性には生柿よりも干し柿の方がおすすめ!
生柿は体を冷やしますが、干し柿は胃腸を丈夫にして内臓を温めます。
食物繊維をきわめて多く含み、特に不溶性の食物繊維が豊富なので排便を促し、有害物質を体外に排出します。
干し柿は生柿よりビタミンCは少ないのですが、糖分が約4倍、カロテンは3倍!
干し柿の表面の白い粉はカビではなく柿霜(しそう)と呼ばれる果糖やブドウ糖などの糖分が結晶化したものです。粘膜や肺を潤し、咳を止め、慢性の気管支炎などによいといわれています。ブドウ糖、果糖はお砂糖より甘味が強く、甘さの割には低カロリー。特に脳ではブドウ糖しか利用されないため、脳の働きを活発にして頭をスッキリさせてくれ、疲労回復に効果があります。洗わないで食べましょう。

ただし、タンニンは腸管の動きを抑制します。大量に摂取すると便秘になることもありますので、美味しいからと言って食べ過ぎないでくださいね。

食欲の秋を楽しみながら、これからやってくる冬に負けない身体作りをしていきましょう。


今日も笑顔で健やかな1日でありますように。