記事一覧

花粉症を東洋医学で診ると・・・

ファイル 26-1.gif

みなさん、こんにちは。
今日はずっと春雨が降り続いていますね。

さて、今日は前回に続き、東洋医学での花粉症に対する治療についてのお話をします。

東洋医学では鼻水や鼻づまり、くしゃみなどを治す「標治療(症状そのものを抑える)」、アレルギー体質を改善する「本治療(病気になりやすい体質を改善して病気になりにくい体を作る)」の2つの治療法を組み合わせます。

標治療では、鼻水や鼻づまりなどの症状を「体内の水分バランスの異常(水毒)」ととらえています。水毒とは必要なところに水分が少なく、特定のある部分にたくさん溜まっている状態(これを水の偏在と言います)のことです。
鼻水や涙目などはまさに不要な場所に水分がたまっていることから起こってくる症状です。鼻づまりも鼻の粘膜に水分が貯留して膨張して起こります。なんとなく花粉症の時期にむくんでしまうと言う人もいますが、これもまさに水毒の現れです。

花粉症の標治療では、水分の偏在を解消し、水分バランスを整える「利水剤」を用います。代表的な利水剤はまさに花粉症の薬として知られる、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。これで症状が治まらない場合は麻黄湯(まおうとう)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)などが使われます。
小青竜湯の治療効果については、臨床試験によって鼻水や鼻づまりの高い効果があることが確かめられており、西洋薬と併用して治療に用いられることが増えてきました。また、西洋薬に比べると眠くなるという副作用がなく、運転や危険な作業をする場合でも服用できます。

一方、本治療では気・血・水がバランスよく働くように整えることで、アレルギー体質を改善していきます。
標治療の場合は、症状があるときだけの服用になりますが、本治療では花粉症の症状がないときも服用を続けることになります。花粉症だけではなく、全身の調子がよくなっていくことを目指した治療になる一方、根気よく治療を続けることも必要かもしれません。


春は環境が変わりやすい分、ライフスタイルを見直したり、体調を整えたりする好機でもあります。
すこやかな身体・心で新年度スタートさせましょう。